投稿完了2008年12月01日 03:56

 一昨日から最終調整していた農学部学術報告の論文原稿がようやく完成。いくつか再検討事項が出てきましたが、約4時間の締切オーバーとなったものの、何とか投稿できました。
 矢作川河畔林の調査研究報告の修正原稿も昨日のうちに返送完了。次なる課題はサシバとカササギ。。。それとXマス期間の他大学集中講義。

「緑地環境学」第9回2008年12月02日 21:56

 今日の1時限目は「緑地環境学」の第9回講義で、「都市近郊林の植生管理」。

 今回はKさんがまとめた要点から。。。
    一次遷移:火山の溶岩など、全く植生がなく、土壌もない状態から始まる遷移→植物の種子がない
    二次遷移:森林伐採や山火事の跡地など、土壌中に種種や根がある状態から始まる遷移→元に戻るまで約100年

    <伝統的な里山管理>
    萌芽(1年目)→もやわけ(枝条整理:2~3年目)→下草刈り・落葉かき(10~15年)雑木林→伐採→萌芽の繰り返し(サイクル)
    *コナラ・アベマキは上記のように管理しないと大径木化し、伐採後に切り株から萌芽が見られず枯死する場合がある。また松枯れやナラ枯れなどの問題もある。

    <市民による里山保全活動>
    ・雑木林・草地の維持管理→全国で374団体、個人は7000人余(多く見積もっても2万人くらい?
    ・里山林は全国土の約2割(約600万ha)を占めるが、市民による管理面積は多く見積もっても0.03%にすぎない。
    ・ごみ・産業廃棄物の投棄、手入れ不足、外来種の侵入などが問題。
    ・下草刈り:生態的な維持管理、景観の向上など
    ・落ち葉かき:肥料採取、林床を貧栄養に保つなどのために行う。

琵琶湖の水草2008年12月04日 23:58

 今日の京都新聞の報道によると、来年度からいよいよ琵琶湖の水草除去が始まるそうです。水草食の水鳥をはじめ、泥や砂の巻き上げによる透明度の低下といった影響も含めて、いろいろな生物への影響をモニタリングしながら実施して欲しいものです。水草食のオオバン個体群への影響も大きいはずなので、ぜひ申請中の科研費を採用して下さい!!

三科研合同研究集会2008年12月07日 23:48

 昨日、今日と都内で開催された研究集会に参加。発表なしだったものの、URBIO開催協力に向けた情報収集という役目も負っていたのですが・・・結局よくわからずじまい。研究の方は、自分が担当の生態系ネットワークの研究も時間を見つけて進めねば。。。
 ちなみに昨日のA新聞の記事では、自民党の「無駄撲滅プロジェクトチーム」によって環境省の「SATOYAMAイニシアチブ」は不要な事業とされているとのこと・・・各地の里山研究の存続は大丈夫なのか???ついでに文科省の「質の高い大学教育推進プログラム(教育GP)」も不要な事業だそうで。。。

「緑地環境学」第10回2008年12月09日 23:59

 今日の1時限目は「緑地環境学」の第10回講義で、「日本と世界の森林問題」。

 今回は(また別の?)Kさんがまとめた要点から。。。
  • 世界の森林分布・・・赤道直下と北半球高緯度に多く分布
  • 熱帯林の消失・・・社会的要因と自然的要因がある→消失が進むと、植物体に蓄積された炭素が放出される
  • 北方林の若齢林化・・・永久凍土に陽が当たり、土壌の呼吸が活発に→土壌に蓄積された炭素が放出される
  • 地球温暖化に向けた国際的な動き
    • 京都議定書・・・京都メカニズム(排出権取引・共同実施・クリーン開発メカニズム)
    • マラケシュ合意・・・森林管理の吸収分は国ごとに上限設定、CDMシンクの対象活動として新規植林及び再植林を認める。
  • 日本の人工林問題
    • 伐採適期をすぎても伐採していない
    • 手入れ不足
     木材は、製材用、パルプ・チップ用、合板用材すべてにおいて海外からのものが多い→日本は人件費だけ高くなり、木材価格が低下→簡単に伐採できない

    <対策例>
     あいち森と緑づくり税、豊田市環境林整備事業etc

名古屋大学博物館2008年12月12日 23:13

 今日の午後は名大へ行って集中講義の打ち合わせ。そのついでに生命農学図書館で文献を複写させてもらったり、名古屋大学博物館を見学したり。
 名大ゆかりの3氏がノーベル賞受賞で博物館も特別展を開催中ですが、、、お目当ては「愛知の野鳥」展。名大・生物研究会の成果も展示されていました(昨年度の企画展の流用?)。学内に樹林があって、鳥も多くて良いですね。。。今日も上空をオオタカが飛んでいました。

志摩野生研学習会2008年12月14日 01:03

 今日(もう昨日)の午後は農学部公開講座で広報委員として裏方仕事をしてから、夕方に伊勢市に行って、半年振りに志摩半島野生動物研究会の学習会に参加して、「ウミガメの漂着」についての話を聴いて来ました。
 往復の車中で論文査読。今日の公開講座では、規則正しい時間の食事が大事、という話だったわけですが、、、今日は少しずつ5回の食事。このところ生活リズムが乱れております。。。

豊田市自然観察の森植生追加調査2008年12月14日 23:44

 今日は豊田市自然観察の森へ行って、投稿中の植生調査論文に対する査読コメント対応のための追加調査。コナラ萌芽更新の実験は、既に40~50年生の高齢の幹のため、やはり更新は上手くいっていないようです。実験プロットに入ったら、ネザサの種子がズボンにべったり。。。

 今日の昼まで開催の日本ワイルドライフアート協会展を11時半頃に覗いたら、既に撤収中で、残っていた絵は僅か。。。壁からは既に外されていましたが、Wさんのワシの絵は見てきました。

 夕方は、そんな暇はないはずなのに、自宅でリンゴジャム作製。大家さんからリンゴをいただいたものの、リンゴ生食アレルギー()なので。。。いきなりレシピを間違えて、最初から砂糖を半分投入してしまいましたが、、、何とかそれらしいものが完成(味見はまだ)。リンゴ4個からビン3本分のジャムが出来ました。

「緑地環境学」第11回2008年12月16日 23:32

 今日の1時限目は「緑地環境学」の第11回講義で、「国土スケールの緑地計画」。昨晩遅くまでかかって、自然公園やグリーンウェイ、エコロジカルネットワークについて、昨年度よりも充実させましたが。。。

 Kさんがまとめた要点を中心に。。。
    国土総合開発計画
    • 一全総:地域間の均衡のある発展
    • 二全総:豊かな環境の創造
    • 三全総:人間居住の総合的環境の整備
    • 四全総:多極分散型国家
    • 新しい全国総合開発計画:多軸型国土構造形成の基礎作り

    大都市近郊の緑地保全
    • 中部圏開発整備法
    • 首都圏近郊緑地保全法
    • 緑地保全地区制度
    *グリーンベルト:大都市の肥大化の防止
    *グリーンウェイ:レクリエーションの利便性、生物保全機能等が向上

    緑の回廊計画(林野庁)

    自然公園制度(環境省)
     自然公園法の目的:優れた自然の風景地を保護するとともにその利用の増進を図り、もって国民の保健、休養および教化に資することを目的とする。
    • 国立公園(国が指定・管理)
    • 国定公園(国が県の申し出により指定、県が管理)
    • 都道府県立自然公園(県が指定)

忘年会シーズン入り2008年12月17日 23:57

 今日の夕方は、(結構早い時間から)研究室の忘年会(兼3年生歓迎会)。4年生はまだ今日締切の設計が残っているので、二次会は3年生だけでやってもらって、研究室の戻って設計の続き。自分は来週の集中講義準備の続き。。。まだまだ終わっていないのですが、今週はあと2つ忘年会、来週はもう2件のお誘いがありますが、1件だけは参加しようか思案中。。。