エゴサポニン ― 2006年07月12日 23:00
今日届いた日本森林学会誌にエゴノキの種子に関する論文が掲載されていました。
村上・林田・荻山(2006)ヤマガラによる貯蔵散布がエゴノキの種子発芽に及ぼす影響. 日林誌88: 174-180.
私の2002年の鳥学会誌論文がまともに原著論文で引用されたのは初めてではないでしょうか。
本論文によると、エゴノキが持つ毒成分エゴサポニンは果皮だけでなく、種子内にもピーク時は果皮と同程度の量が含まれるそうで、ヤマガラが果実を運ぶ時期は種子内のサポニン量が多いそうです。11月を過ぎると種子内のサポニン量は急激に減少するとのこと。だから、その場で食べずに貯蔵して、サポニンが減少してから回収して食べるのではないかとのことです。私はエゴノキの種子内には毒はないのかと思っていたのですが、実際にはヤマガラは毒あり種子でも食べていたのですね。
ところで、この論文は発芽実験も行っていますが、種子を埋める深さについて複数試されていないのは残念です。コナラ亜科のドングリに代表される他の多くの貯食型散布種子が地下子葉性(双葉の付いていない芽が地上に伸びる)であるのと違って(ブナ亜科のドングリは双葉が出る)、エゴノキは地上子葉性(双葉が出る)なので、あまり深くに埋められると芽が土を押し退けて地上に出てくるのが大変なのです。小鳥であるヤマガラの嘴の長さ分の深さまでしか種子が埋められないことが、エゴノキの発芽にとって丁度よいのではないかと考えているのですが、なかなか自分で発芽試験をする機会(とスペース)がありません。。。
村上・林田・荻山(2006)ヤマガラによる貯蔵散布がエゴノキの種子発芽に及ぼす影響. 日林誌88: 174-180.
私の2002年の鳥学会誌論文がまともに原著論文で引用されたのは初めてではないでしょうか。
本論文によると、エゴノキが持つ毒成分エゴサポニンは果皮だけでなく、種子内にもピーク時は果皮と同程度の量が含まれるそうで、ヤマガラが果実を運ぶ時期は種子内のサポニン量が多いそうです。11月を過ぎると種子内のサポニン量は急激に減少するとのこと。だから、その場で食べずに貯蔵して、サポニンが減少してから回収して食べるのではないかとのことです。私はエゴノキの種子内には毒はないのかと思っていたのですが、実際にはヤマガラは毒あり種子でも食べていたのですね。
ところで、この論文は発芽実験も行っていますが、種子を埋める深さについて複数試されていないのは残念です。コナラ亜科のドングリに代表される他の多くの貯食型散布種子が地下子葉性(双葉の付いていない芽が地上に伸びる)であるのと違って(ブナ亜科のドングリは双葉が出る)、エゴノキは地上子葉性(双葉が出る)なので、あまり深くに埋められると芽が土を押し退けて地上に出てくるのが大変なのです。小鳥であるヤマガラの嘴の長さ分の深さまでしか種子が埋められないことが、エゴノキの発芽にとって丁度よいのではないかと考えているのですが、なかなか自分で発芽試験をする機会(とスペース)がありません。。。
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