師走2006年12月01日 23:48

 もう今年も残すところ1か月・・・。今月もいろいろ公(会議とか、学会絡みの仕事とか)(忘年会とか、秘密の買い物とか)で忙しい予定。
 いよいよ今年は原著論文を1本も書けそうにありません。共著者に名前を入れてもらっている2本の論文が無事に受理されてくれないと、今年度の研究業績はなしになってしまいます。。。論文査読はたくさんやったのだけれども。
 今年は喪中なので、(講義のレポート採点もあるけれども)年末年始に頑張ろう。
 講義の方は年内は残すところあと3回ですが、これまた準備が大変なテーマばかり。自分自身、まだまだ勉強が足りない。

大学院入試2006年12月02日 18:15

 今朝は大学院入試(修士・二次)の外国語(英語)試験の監督補助。辞書持ち込み可だったのですが、最近の若人の中には電子辞書のみに依存している人もいるのか、中学生レベルの英和辞典を使っていたり(むしろ和訳文例が豊富で良いのか?)、指導教員の名前の入った辞書を使っていたり。。。

講義準備・・・2006年12月03日 22:50

 今日は午後から大学へ行って火曜日の講義「緑地環境学」の準備。メインの話題のスライド作成が全然出来ていないのに、追加する話題の資料探しなど。ゴールが遠く離れてゆく。。。
 今回のメインの話題は「国土計画」と「大都市圏計画」なので、学生に不人気な「歴史」の話がちょっと多くなりそう。
 追加しようとしているのは、Garden City, Greater London Plan, greenbelts, greenways, Emerald Necklace, ecological corridors, CORINE, National Parks・・・あまり深入りせずに一部は来年度の「公共緑地学」の講義にお任せしよう。。。

公園設計演習2006年12月04日 22:27

 今日は3年生の演習では公園設計の基本構想発表、卒研生は公園改修計画課題の提出締め切り。バベルの塔を近隣公園に打ち立てた某同期のような奇抜な公園を設計する学生はいないようです。。。3年生は総じて八方美人になろうとしてなりきれていない感じ。演習課題なんだから、もっと一点豪華主義で行ってもよいのでは?
 自分が学部生の時の設計演習では、バリア・フリーとイラガ対策に妙に気を使い過ぎた記憶が・・・。山火事等の非常時に備えて、丘から車椅子で降りられる経路を複数用意することに腐心したり。。。ツバキ・サザンカの生け垣の手前にもう1列低木の植栽帯を用意したり。。。

「緑地環境学」第11回2006年12月05日 21:12

 今日は「緑地環境学」の第11回目の講義。テーマは「国土スケールの緑地計画」。
    本日の講義の要点

  • 国土総合開発計画とは、国土を総合的に利用し、開発し、および保全し、並びに産業立地の適正化を図り、あわせて社会福祉の向上に資することを目的とする国土総合開発法に基づき策定される計画。
  • 全国総合開発計画(一全総)
      1962年策定、目標年次1970年
      基本目標:地域間の均衡のある発展
      開発方式:拠点開発構想(大規模拠点開発:新産業都市・工業整備特別地区)
      太平洋ベルト地帯を中心に公害列島化し、一方で地方の過疎化が進む。
  • 新全国総合開発計画(二全総)
      1969年策定、目標年次1985年
      基本目標:豊かな環境の創造
      開発方式:大規模プロジェクト構想(新しいネットワーク、大規模工業基地建設)
      日本列島の隅々まで開発可能性を広げ、土地神話を生む。 公共事業頼みで、中央に権力集中、金権政治の温床に。
  • 第三次全国総合開発計画(三全総)
      1977年策定、目標年次1977年からおおむね10年間
      基本目標:人間居住の総合的環境の整備
      開発方式:定住圏構想(モデル定住圏、テクノポリス構想)
      結局は公共事業でハード面の雇用対策が中心。三たびの工業地区開発失敗。
  • 第四次全国総合開発計画(四全総)
      1987年策定、目標年次はおおむね2000年
      基本目標:多極分散型国土の構築
      開発方式:交流ネットワーク構想(多極分散型国土、都心部及び東京臨海部の総合的整備、 基幹的交通と情報・通信体系の整備、民活法による都市再開発、リゾート法)
      バブル経済、規制緩和等で里山のゴルフ場開発が進む。
  • <新しい全国総合開発計画>21世紀の国土のグランドデザイン(五全総)
      1998年策定、目標年次2010年から2015年
      基本目標:多軸型国土構造形成の基礎づくり
      開発方式:参加と連携(多自然型居住地域、大都市のリノベーション、4つの国土軸、地域連携軸)
      相も変わらず交通インフラ整備?
  • 三大都市圏には、首都圏整備法、近畿圏整備法、中部圏開発整備法がある。
  • 首都圏と近畿圏には近郊緑地保全法があり、良好な自然の環境を形成し、かつ、(複数の都市にまたがるような)相当規模の広さを有している近郊緑地を「近郊緑地特別保全地区」あるいはそのバッファーゾーン的な機能を持つ「近郊緑地保全区域」によって保全している。
  • 都市緑地法にもとづく緑地保全地区制度は、近郊緑地特別保全地区の地方版であるが、1つの都市計画区域内に設定される。
  • 大都市近郊の緑地保全計画に影響を与えている海外の事例あるいは考え方として、 ハワードの田園都市論、 大ロンドン地方計画のグリーンベルト、 ボストンのエメラルド・ネックレスに始まるグリーンウェイ(あるいはパークウェイ・システム)などがある。
  • 国有林(一部民有林を含む)では、保護林相互を連結してネットワーク化する「緑の回廊」の設定を進めている(が、国立公園等の自然公園との連携はまだまだ?)。

 今朝も徹夜。。。それでも準備が間に合わず。しかし、実際の講義では、後半の話題は時間不足で駆け足に。。。一部は来週にまた少し触れるつもり。

第1回?忘年会2006年12月08日 00:49

 今夜(というかもう昨夜)は農学部教職員の忘年会を千種方面で。二次会は6名ほどで栄方面へ。。。忘年会なので都合の悪いことは忘れてしまいましょう・・・

第3回自然再生グランドデザイン研究会2006年12月09日 00:00

 今日(日付改ざん)は第3回自然再生グランドデザイン研究会参加のため、初めて松戸市の千葉大学園芸学部へ。テーマは「自然再生事業の現状と課題」ということで、環境省と国土交通省河川局において自然再生事業の中枢におられるお二人による話題提供を拝聴しました。
 折りしも、次回の「緑地環境学」の講義のテーマが「自然再生とミティゲーション」の予定なので(1年前に作ったシラバスなのにタイミングがよい)、いろいろ参考になりました。
 自然再生推進法によって省庁間の連携や線引き範囲外での事業も可能になったはずなのですが、実際にはまだまだ実現は困難なようです。。。それと自然再生事業への技術的アドバイスのできる人材不足も深刻です。農業土木を完全に捨ててしまっている名城大学農学部でそのような人材を育成するためには、理工学部の土木関係学科との連携が不可欠でしょう。

干潟エクスカーション2006年12月10日 23:48

盤州干潟(海側から陸側を望む)
 今日は、昨日の自然再生グランドデザイン研究会のエクスカーションとして、本日は千葉大・小林先生のご案内で、千葉県習志野市の谷津干潟と木更津市の盤州干潟を見学して来ました。
 谷津干潟では、観察センター職員の方から干潟が残った経緯や近年のアオサ大発生問題等の説明を受けてから干潟の野鳥観察。潮が満ちていて、シギチドリ類はほぼ皆無。それでもセイタカシギと自身初のズグロカモメが見られたので来た甲斐がありました。
 盤州干潟は、木更津市の小櫃川河口に広がる現在東京湾最大の干潟で、東京湾アクアラインがすぐ近くに見えます。長靴をお借りして、広大なヨシ原を抜けて、更に潮の引いた広大な干潟の先の方まで歩きました。山砂が大量に供給されるため、泥ではなく固めの砂地の干潟となっているそうです。野鳥は、干潟にハマシギ、ダイゼン、シロチドリ、ヨシ原にチュウヒ、タヒバリなどが見られました。今では貴重な塩生植物も多いそうです。

「緑地環境学」第12回2006年12月12日 23:02

 今日は「緑地環境学」の第12回目の講義。テーマは「自然再生とミティゲーション」。
    本日の講義の要点

  • mitigation(ミティゲーション)とは「緩和、やわらげること」。特に環境政策分野では「人間行為が環境に及ぼす悪影響の緩和」、「野生生物の減少を軽減すること」とされている。
  • 日本の環境影響評価制度では、事業者が自ら開発対象地の環境をよく調べ、開発計画が環境に及ぼす影響をあらかじめ予測して、その影響を最小にするための保全対策(ミティゲーション)を検討する。これらの過程で検討結果を公開し、住民や自治体など外部の意見を広く聴くことになっている。
  • 環境影響評価法における対象環境要素としては、
      1.環境の自然的構成要素の保持(大気環境、水環境、土壌・その他の環境)
      2.生物の多様性の確保および自然環境の体系的保全(植物、動物、生態系
      3.人と自然との豊かな触れ合い(景観、触れ合い活動の場)
      4.環境への負荷(廃棄物等、温室効果ガス等)
    が挙げられている。
  • 環境アセスメント手続きの流れは、
      1.対象事業の決定(スクリーニング)
      2.アセスメント方法の決定(スコーピング)
      3.アセスメントの実施(調査・予測・評価)
      4.アセスメント結果について意見を聴く手続き(準備書公開、評価書作成)
      5.アセスメント結果の事業への反映(事業の実施、環境保全対策の実施、事後調査の実施など)
    となっている。
  • ミティゲーションの種類は、回避、最小化、代償に大別され、この順に優先される。
  • 回避には、事業中止のような全面回避、工事期間を動物の繁殖期を避けるなどの時間的回避、 道路の一部ルート変更などの空間的回避、部分的回避などがある。
  • 最小化には、事業規模の縮小などがある。
  • 代償には、別の場所への個体の移植や新しい生息地の創出、動物の道路横断用トンネルの設置などがある。
  • 自然再生事業とは、過去に損なわれた自然環境を取り戻すことを目的として、多様な主体が参加して、自然環境の保全、再生、創出等をする事業。
  • 国は自然再生基本方針を立てるが、実施場所は自然再生を実施したい者が手を挙げたところで行なわれ、多様な主体からなる自然再生協議会を立ち上げて自然再生全体構想(含む実施計画)をまとめ、自然再生事業が実施に移される。
  • 自然再生事業の今後の課題としては、省庁間の垣根を越えた取り組みがどれだけできるか、協議会の運営方法、再生技術の確立、人材の育成などがあるようだ。

 今朝は3時にダウン。朝、研究室に着いてからちょっと内容を追加して講義に臨みましたが。。。土曜日に自然再生に関する講演を聴いておいてだいぶ助かったものの準備不足・勉強不足は否めません。。。なお、来週のテーマは「沙漠化問題」。これまた荷が重いなあ。
 ところで、来年度開講の「環境アセス論」の集中講義の非常勤講師を探索中です。やっても良いよ、という方がおられましたら至急御連絡下さい。(目処がつきました)

京都名庭 こう見てよし!2006年12月14日 23:42

 NHK教育テレビで今月の毎週火曜日夜10:25から、「歴史に好奇心」という番組に白幡先生と尼崎先生が交互に出演して「京都名庭 こう見てよし!」というタイトルで日本庭園の話をしているそうで、今日は第2回でした。
 以下、各回のタイトル。
    第1回 石のドラマ  白幡洋三郎
    第2回 水のドラマ  尼﨑博正
    第3回 市中の山居~茶庭・坪庭  尼﨑博正
    第4回 遊んでこそ、庭  白幡洋三郎